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2013年6月23日日曜日

世界初デジタルクロックラジオ SONY 8FC-59 パタパタ時計

こんばんは、taka@です。

年式からして凄く良い状態のものが入手出来ました。

SONYの世界初デジタルクロックラジオ"8FC-59"というモデルです。

それまでというよりこの時代は未だ新しい分野の品物の形態が固まらない時代で、様々な複合機器がありました。テレビ+ステレオやカメラ+ラジオなどなど・・・・そんな中でラジオ+カセットではラジカセという形で成功しました。

時計+ラジオは・・・?

既に海外のGEなどでは真空管ラジオ時代から見受けられます。
が、目覚まし機能やベッドサイドを想定した横長スタイル+デジタル時計は、全く新しいコンセプトだったのではないでしょうか?このスタイルを確立させた当時のSONYさんは凄いです(^_^)

価格に似合う便利機能も、一定した需要があるのではないかと思います。

8FC-59
1968年発売で価格は13,800円。オールトランジスタでIC採用はまだ先のようです。

同年にグッドデザイン賞を受賞してます。

当時のカラーはブラックの他にレッドやホワイトも。
これの高級機として8FC-71が登場しますが、キャビネットが木製になっただけのようです。
プリントではなくリアルウッドって所が凄いですね・・・

元箱。このような箱です。もちろんMADE IN JAPAN

入手時は当時物の説明の入ったシートがまだ付いてました!
これがそのまま残ってるのは珍しいです。

本体の表面処理はシボ加工が施されており、革のようで高級感がありますね。

表示部分を覆うアクリル部分は、薄いブルーとレンズのように少し歪曲した印象があります。
どのような効果があるのかわかりませんが、二枚のプラスチックを合わせたような加工になってます・・・

掃除も兼ねて開けてみました。それにしても綺麗過ぎです!
数年使い続けると、どうしても埃や煤が侵入しますが、その形跡が全くありません。恐らく電器店の展示品...かな?

内部部品も豪華で、後々1本になるダイヤルライトの電球もダブルで付いてます。
この辺りの照らし方も初代は特別なようです。

そしてアラームをON状態にすると、めざましダイヤルのドラムが電球にて照らされるのもかなり凝ってます・・・

アクリルの風防は簡単に分離できるので、掃除が楽ですね~

さて各部を見ていきます

時計部分。
ごく普通のパタパタ時計のようですが、これもまたガッチリとした作りで壊れそうにもありません。
標準装備でネオンランプが点灯します。

さて、ラジオのダイヤルライトですが・・・

この様に字光式で浮かび上がります!色合いは七色と言った印象です。

8FC-59Fでは普段でも見えるよう文字が緑色に着色されてます。私はこちらのほうが好みです。

分かりづらいですが、右の隅にはボリュームの音量が表示される窓が。

多機能という点でアピールされたところでしょうが、後々無くなるのは寂しいです。

パタパタ時計でお馴染みの動作表示窓。モーターが回転している様子が伺えます。

SONYのロゴです。初代は印刷ですが、59Fではエンブレムになっています。(59Fでも印刷の物も存在します)

先ほど紹介したアラームのドラムですが、夜間でも調節できるように照らされるとは...
コストの掛かる配慮ですね。

特徴的な2つのボタン。マニュアルがラジオのON/OFFで、オートがアラームのON/OFF。
アラームはブザーかラジオが選択出来ます。

正面向かって右側面。
チューニングつまみですが、この頃は凹凸がありません。

正面向かって左側面。
アラームの設定や時刻設定のツマミ類。

スリープ設定はこの部分を上に引っ張ると60分のタイマーが可能です。

裏側。
FMアンテナ端子が用意されてます。

裏側。
操作方法がこちらにも書かれており良心的です。下にスピーカーが有るのも特徴です。
この頃はまだ周波数切替がない仕様です。

少しお部屋を暗くして・・・





豊富なイルミに丈夫な作り、正当な四角いデザインは、まさにレトロかっこいい!
SONYのプロダクトデザインの中で、ロングセラーを生み出した一つと言えます。

製造から45年程経ちますが、これからも大事にしていきたいと思います。

※2013/3/18追記
赤色の8FC-59を入手しました。

時計部分が故障していたので修理しました。

初期のメカは、モーターからの動力伝達にギアを使わずカムを使っており、その部分がヘタったりグリスが固まり事によって動作不良を起こします。

カムの形を加工・ギアの洗浄でやっと動くように。...かなり時間掛かりましたよ(´Д⊂ヽ


鮮やかな赤色です。


取り説は有りませんでしたが、当時のタグなどが残っておりました。



7 件のコメント:

  1. 懐かしい!これ家にありました~
    ダイヤルがカリカリいって楽しくて子供のころまわしてました

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  2. こんばんは、コメント有難うございます^^
    家にありましたか~!アラームのダイヤルは初期のタイプは金属製で丈夫な感じですよね~

    返信削除
  3. 50hz品を入手したのですが60hzに変更可能でしょうか?

    返信削除
  4. 懐かしいですね中卒で就職は金の卵時代です、木更津の桜電気でこの製品を流れ作業で作っていました。SDKKのシールがはられていますね。

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  5. 懐かしいです私も金の卵でした岩根小学校の前の桜電気のラインでこれを作っていました。最後の検査係でした。

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  6. 8FC-59 は私が中学生だった時に愛用していました。底面に60Hz用と表示されているものをネットオークションで見つけたので、1000円で落札。あまり状態が良くなかったのでレストアを始めたところ、内部の時計用モーターが50Hz用に交換されていました・・・
    残念なことに私の住む地域では時計が早く進みすぎますが、良い雰囲気の製品なので、まあいいかと思っています。

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