こんばんは、taka@です。
今回も修理依頼を受け付けました。COPALのパタパタ時計 AP-110と云うモデル。
アラームのないシンプルなデザインながら、非常に小型で古さを感じさせないデザインの代物です。当方個人的にはベスト5に入れたいほど、おすすめできるモデルです。
メールで故障状況を伺った所、不動の原因はギア歯の減りであることが想像できました。こうなるとモーター自体交換が一番手っ取り早いのですが・・・
同時にナショナルのRC-57も受け付けましたが、蛍光面の劣化が著しく復活が困難で、修理の方は見送りさせていただきました。
AP-110はホワイトを始めカラーフリップや絵柄など様々なパターンが用意されました。
70年代初頭の新品価格は2000円前後ではないかと思います。
届いたのは可愛いイエロー&ホワイトのツートンバージョン!
クラシカルな気球船のイラストが、癒やし&ドリーミーな印象ですよね~☆
依頼者は女性の方で、非常に気に入ってい様子。ここはなんとしても完治させたい所です。
本体をバラします。
諸悪の根源、画像の丸の箇所がギア歯が減ってしまっている部分です。金属のギアと接触する部品なので、他と比べると傷みが早いです。
交換できなくはないですが、この手のモーターの寿命を助長する部分であり、移植する中古パーツがあれど、それを必要とする時計がある訳で...結局、同じ機種・フレームを要するパーツが一番望ましいと考えます。
オークション等で入手するのも良いのですが、値段もまちまちで状態も不透明。長い目で見るとよくないですね。
という訳で現在における”優良部品”を考慮した結果、新品から移植することとします。
純白のコパルさんです。勿体無い気もしますが、綺麗なカバーが残りますので良しとします。
内部を移植後、カバーをキズ取り研磨&丸洗いで長年の汚れを落としました。かなり綺麗な状態でしたが、風防レンズ内部の埃はスッキリさせたいですよね。
当方50Hz地域でないので、後ろのSONYを50Hzにセットし様子を見ます。問題なく動いておりました。
今回意外と難しかったのがやはりカバーを分解することです。まだAP-110はマシなのですが、同じコパルでも殆どツメで固定されているのがあったりと、プラスチックの破損に気を使いました。
特に風防レンズを最後取り付ける際などもうヒヤヒヤです(汗)
長持ちしますようにの願いを込めて、これからまた数十年、時計をして時を刻んでもらいたいです!