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2017年7月31日月曜日

National ヤングスヤスヤ パタパタ時計 修理依頼

こんばんは、taka@です。

今回の修理依頼は松下電工製の時計の中でも有名な”ヤングスヤスヤTG02”です。
実は私もこれを機に欲しくなり、ホワイトモデルを入手しました(笑)

近年、某銀行のCMにも登場し、オークションでも動作品は必ず落札されるなど、レトロなデジタル時計の中でも人気の機種であります。

カラーは3色のオレンジ・グリーン・ホワイト。フロントフェイスなどはブラックでありツートンカラー。パタパタ時計と呼ばれておりますが、正確にはドラム式のデジタル時計です。

70年代、SANKYOやSEIKOなどもドラム式のデジタルを作っておりましたが、TG02の様なフリップが貼り付けてあるタイプは、当時の米国GE社やセストーマス社から多数製造されました。それらはフリップドラムクロックと呼ばれています。

依頼者の方から預かったTG02はオレンジタイプ。時計が突如不動となったとの事です。
早速分解します。
交流モーターから音がせず、駆動ギアの寿命とは違うようです。

画像では分かりづらいですが、コイルが焼けて断線しておりました。
これは修理不可ですので同等のパーツを探したところ、奇跡的に未使用のモーターの入手に成功( ´ー`)

左側が新品のモーターです。ソケットの様にポン付出来るところは流石松下と言えますね。

時計照明用のネオンランプは輝度は落ちてませんでしたが、交換を希望されましたのでこちらも新調します。
組み上げて完成です。
しっかり動作しています。アラームは定番のブザーですが、止めてもまた約5分毎鳴るスヌーズ機構付きです。当時のタグには「毎朝、確実に起こす デジタル無遅刻時計。」と謳っており、ネーミングにヤングと書かれていることから、学生や新社会人をターゲットにしていると思われます。

ブランドを意識させませんが、さり気ないNationalロゴがイイ感じです♪
上から覆いかぶさるようなデザインが特徴的です。

ビビッドなザ・オレンジカラーが今見ても十分イケてます(*´ω`*)
左右は調節つまみ以外何もなくシンプル。
電源周波数はレバー切り替え式で、引っ越しの際も安心設計となっています。電源周波数に同期する時計はほぼ狂いが出ないので安心して使えますね。
無事動くようになったヤングスヤスヤTG02
オーナー様の机の上で永く愛用されることでしょう(*^^*)今回はモーター部品代だけ頂戴致しました。