このブログを検索

2015年3月3日火曜日

COPAL Caslon 601 と修理依頼

Qデザイナーズのクロックとして未だ人気の高い”COPAL”のパタパタ時計シリーズ、私の所有する601も時間のある時に綺麗にしたいな...と思いつつ保管しておりましたが、ブログを閲覧になった方から偶然にも同機種の修理依頼が入りました。

かつてご使用中に動かなくなりそのまま放置されていた個体だそうで、思い入れがあるため修理をお願いしたいとの事。以前の602の故障や同系列の破損原因を想定しつつ、ダメ元で引き受けました。

他人様の物を弄るのは好きではないですが、こういった依頼は実に嬉しいものです。少し眠らせていた私の601と平行してオーバーホールが出来ました。

COPAL Caslon 601

1967年発表
ごく普通のパタパタ時計...とは一線を画する量産可能なアルミニウム・プレスをあしらった、直線的デザインが特徴です。

サイドのエンドパネルは当初、質感を統一した”物”にした方がリッチな外観のイメージに近づけるとの見方があったようですが、メーカー側の原価計算の結果、ABS樹脂に変更されたようです。
この為、現代に残る多くはビス受け部分にクラックが入りやすいのが残念。

個人的には木枠で左右を覆っても面白いとは思いましたが、全体の配色がハイコントラストでないのは、曜日フリップの下側の7色と干渉の無いようにするためだとか。

尚、カラーはブラックモデルもあり、輸出向けはブラック×シルバーのツートン、また12時間制と24時間制のパターンもある模様。

時計部分は先代のcaslon101のパーツとほぼ同一。
カレンダーの日と曜日は時間と区別するために小さめのフリップになっています。
さらに視認性の向上の為、日と曜日の書体の太さも手を加えられている点も芸が細かい...!

型番。電圧の範囲が80~120Vですが、精度にはギリギリ関係ない範囲なのでしょうか・・・?

後ろ側は、2つのつまみと説明書き。

ここからは依頼品との修理の様子です。
届いた時の状態。流石コレクションだった物として程度が良いです。但し、過去に分解歴がありそうでした。また、パネルにクラックの修理跡があり、下手に触ると崩れそうなのが心配です。

時計不動でしたが、ギア関係は大丈夫のようでモーターの固着が原因でした。

一度固着したモーターは注油等で一時的には動きますが、精度が出なかったり、一日電源を入れなかったりすると動かなくなることが多く、継続的なエージングが必要です。

COPALⅡのACモーターは完全にバラすことが出来ないので、古いグリスがギアボックス内部に残っていたりすると結構面倒です。

アルミボディを洗浄するために各パーツを外します。つまみの説明書きを止めていたセロファンが劣化して跡になっていたので綺麗に剥がしました。

依頼された個体はネオンランプが劣化していましたので、新品に交換です。

下が古いほうですが、かなり輝度が低下してました。
601はホワイトのフリップなのでオレンジ色が映えます。

所有していた時計と合わせて作業が進みます。

一応の動作確認が取れたところで外枠の洗浄に入ります。

こうして見ると時計なのか何なのか分かりません..
置いた時の”見やすさ”を意識した角度が素晴らしいです。

クラックの補修された部分は、やはり洗浄中にバラバラに。机に置いた時も下に接触するため、余計に割れやすくなっています。

今回試したかったのは、日焼けで変色した樹脂パネルを紫外線還元で元の色に戻すこと。
以前何度か試して、結果は半々。素材の著しい劣化が確認できたため、今回は自分ので試しました。
ハイターの成分に浸した後、日光を当てて数日放置。これだけで元の色に戻るのを発見した方凄いです><
3日置いてここまで綺麗になりました。

調節の後は組み上げて元に戻します。2台の601と周りの時計を比べつつ1週間程度様子見です。
時間が遅れる症状が出始めましたが、最終的にはよく慣らす事である程度解消できます。ただ、モーターのギアの摩耗は無いとは言えません。

また、電源周波数の固定モデルですが、一応内部で変更可能です。しかし初期の段階で変更可能であるのに対しSONYや松下のクロックラジオに多い、Hz縛りのモーターが普及したのが謎です。

依頼者様に説明した後日発送。きっと喜んでいただけたはずです。
いつまでも時を刻んでもらいたいものですね!

同じくQデザイナーズ事務所・渡辺力氏作品の、クオーツクリスタルC61と置いてみました。
アルミプレスの同素材ですが、キャラクターが被らずどちらも個性的です。

そして個性、大きさで言えばこちらも負けていません。
1973年当初、COPALのフラッグシップだった801。いずれまた紹介出来ればと思います。

時計記事が続きましたので、久々にオーディオを紹介していきたいです。
最近フィルムカメラにも手を出してまして・・・ホントお金がかかる一方っす(;´д`)..


4 件のコメント:

  1. はじめまして、宮地と申します。
    パタパタ時計を入手したものの、動作せず、調べているうちにこちらにたどり着きました。

    コパル社のRP-207で、通電はしているものの、パタパタと動かず、小さな小窓からも
    回転している様子は見られません。アラーム音や時計を合わす所は問題なく動いている様子で、
    時計が作動しないのが、悲しくてなりません。
    素人の私がこの時計を治す事は出来るのでしょうか?
    どうしても動かしてあげたくて、、、近くの時計屋さんで修理してもらえるものなのでしょうか?
    もし宜しければご教授願いますでしょうか、宜しくお願い致します。

    返信削除
    返信
    1. 初めまして宮地さん、taka@です。

      コメント有難うございます。RP-207というと私も以前未使用で入手したことがありまして、その時もグリスが固まり動作しませんでした。改良された小さなモーターなのですが、予備知識があれば素人でも自己責任の上、直せないことはないです...時計屋さんは私の経験上、恐らく受け付けてくれないと思います。
      送料のみご負担頂ければ当方の方で拝見致します。その際は下記にメールを頂ければと思います
      dodecahorncojp@yahoo.co.jp

      削除
  2. お返事ありがとうございます。
    やっぱり時計屋さんでは無理そうなのですね。。
    嬉しいお言葉、ありがとうございます。
    後ほど、メールさせて頂きます!宜しくお願い致します。

    返信削除
  3. こんにちは!
    あなたは、サイドパネルを復元しましたか?
    私は理解していません...
    多くの情報?サイトをありがとう!

    返信削除