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2017年2月18日土曜日

Panasonic RC-6015 修理依頼

こんばんは、taka@です。

今回は映画”Back to the Future”に登場する、クロックラジオの修理依頼です。

私のパタパタ時計好きになったきっかけでもある、Panasonic RC-6015と云うモデルです!過去にeBayにて状態の良いのを落札したことがありましたが、現地(アメリカ)の倉庫で粉砕してしまい、取引が中止になった苦い思い出があります(泣)

そんなマーティの部屋にあるパタパタ時計、映画のプロップとしては人気のある物で、80年代をイメージさせるデザインが今なおマニアを魅了させます。

海外勤務をされている依頼者の方が帰国され、当方の所に時計が到着しました。
届いた時の状態。とても味わいのある状態です。

とは言え、前面のプラスチック部分には何やら有機溶剤で溶けたような痕が・・・これは元の状態に復活させるのは困難です。それと四隅からも見受けられる虫の多さ...!

症状としては時計不動のみでラジオやアラームは問題ない様子でした。

時計は周波数に同期するシンクロナスモーターで、6015は米国60Hzのみの仕様でした。シャーシ設計など国内モデルのNational RC-6035やCOPAL FP-124と同様に、周波数切替用の穴がありますが、切り替えレバーがありません。

設計がほぼ同じことから、国内モデルのいずれかのモーターを移植することが可能かもしれません。

内部を開けると電球部分に虫の繭が(ーー;)
古い家電を分解するとよくあるので慣れてしまいましたが、大物の害虫などいた時はやはりビビりますね...。

右が部品取りの良品なRC-6035から摘出したモーター。
ヘルツ切り替えレバー以外はフレームも全く一緒です。このシリーズは基盤に半田で取り付けるタイプで、電圧も10Vに減圧されています。

モーター取り付け後、新しい麦球も同時に半田付けします。ブルーのカバーで覆うので、多少涼しい色合いになりますね。
因みに映画では電球が切れている様子です。

問題のプラスチックの劣化部分、ひたすら磨きます。文字やエッジのプリントが剥げぬよう繰り返しマスキングを施して地道に作業していきます。

完成しました!
時計の方は50Hzで正確に動くかどうかを、他の時計と数日間テストして問題ないことを確認します。

水平基調ながらエッジの柔らかな前面パネルが特徴的です。木目の風合いも輸出向けに多い印象です。
アラームはラジオとブザーの二種類で、電子アラームの基盤はありませんでした。

木目調であることを趣旨するステッカー。実は本体がシンガポール製だったりします。

COPALと並べてみました。
上面のつまみや各種ダイヤルなど殆ど同じと言うことが分かります。

裏面には本来存在しない周波数切り替えレバーが覗かせます!恐らく50Hzに対応した6015はこれが初めて?かもしれません!

蘇った日本仕様の6015、これからもオーナー様の元で元気に時を刻んでほしいですね!
私も早く自分用が欲しい...( ˘ω˘)

4 件のコメント:

  1. もしもし!
    私は、ほぼすべてのサイトの、非常に興味深い読んでください!
    しかし、どこにエンジン50を取得するのですか?
    あなたが買うことができる場所?
    私はヨーロッパからだと私は60tsに同じクロックを持っています

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  2. こんにちわ。楽しく記事を拝見させてもらっています。私もこのあたりのパタパタ時計が好きで何個か使っています。最近欲しかったルミタイム後期を手に入れ、使っていたのですが
    中の電球が切れたのか、徐々に数字が見えなくなってきました。こちらで修理を依頼することは可能でしょうか?とても気に入っている時計なのでなんとか使ってあげたいです。
    無理なお願いで申し訳ありません…

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    返信
    1. なべ様

      コメント有り難うございます。ルミタイムの後期ですがYT-107の様なタイプでしょうか?ルミタイムにも内部の構造を大雑把に分けると初期と中期もありますが、それぞれ違った特色がありますので修理の方法も異なります( ˘ω˘)

      よろしければプロフィールからメールにて詳細を送って頂ければと思います。

      削除
  3. こんにちわ。返信ありがとうございます。申し訳ありません何度かメールを送りましたが、エラーになって送信できません…
    他のアドレス等あればお知らせください。もしくは
    tsop_mfsb@yahoo.co.jp
    まで一度メールを頂けませんでしょうか?申し訳ありません。お手数おかけします。

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